ペットボトル栽培

ペットボトル栽培uenoengei

※『 空宙 』は有限会社上野園芸の登録商標です。

”ゴミ ”として捨てられるペットボトル

野菜や花、稲の栽培で再利用

美味しく楽しく身近なエコ

ペットボトルは丈夫で軽く便利な素材ですが、近年海洋プラスチックごみの問題が深刻化しています。

SDGs目標14「海の豊かさを守ろう」で掲げられる海洋汚染の解決

私たちができる身近な取組として、ペットボトルをリユースした栽培を楽しみ、各家庭からゴミとして捨てられるペットボトル削減を提案いたします。

目次

ペットボトル栽培 Step1【育苗・スプラウト栽培】

苗づくりの重要性

良い野菜、良い花は「苗づくり」から。

上野園芸では種から苗づくりを丁寧に行い作物を育てています。

農業では「苗半作」という言葉が昔からあります。これは苗の出来によって作物の作柄(育ち具合・出来具合)の半分がきまるという意味です。

最近では「苗七分作、苗八分作」という言葉もあるほど、農作物にとって苗づくりはとても重要です。

良い苗をつくるには

良い苗をつくるためには、種の品質はもちろん、良い苗になるための環境を整えてあげる必要があります。

発芽から生育初期の幼い苗は外部環境の影響を受けやすいため、トレイやポットに育苗用土をいれた床に種をまき、苗にとって最適な生育環境で管理して丈夫な良い苗を育て、畑などに植え替えを行う床まきが一般的です。

苗づくりで生じやすい失敗は、温度管理・光管理の失敗、病害虫の発生、水のかけすぎによる発芽不良や根腐れ等が考えられますが、床まきでは、屋内である程度の大きさになるまで苗を育てることができるため温度管理もしやすく、雨や風にさらされることを防ぐことができ、害虫からも苗を守ることができます。水のかけすぎは、水の与え方を変え根に必要な量を直接届けることで失敗を防ぐことができます。

誰でも手軽に苗づくりができるよう、身近にあるリサイクル素材「ペットボトル」を使って苗づくりができるペットボトル簡易水耕栽培育苗キットを考えました。

ペットボトル簡易水耕栽培育苗キット

家庭菜園では種まき後、土の上から水をかけ育てるのが一般的ですが、ペットボトル簡易水耕栽培育苗キットではペットボトルで育苗用の給水鉢を作り、底面から必要な量を吸水させます。

空宙栽培の「根に水を直接与える」という考え方をペットボトル栽培の育苗にも取り入れ、水のやり過ぎを防ぎます。

ペットボトル簡易水耕栽培では育苗はもちろん、かいわれ大根やブロッコリースプラウトなど発芽野菜を育て、そのまま収穫するのもおすすめです。

ペットボトル簡易水耕栽培は、地域の学校での栽培授業や、農業が進んでいないモルディブ共和国で現地の小学生も上手に育てている方法ですので、誰でも簡単に行うことができる苗づくりです。

※弊社は2014年から3年間、JICA草の根技術協力事業でモルディブ共和国の栽培指導を行っています。

食育・環境教育への取組についてはこちら

ペットボトル栽培 Step2【 空宙プランペット 】

空宙プランペット

※特許4687118 ※第10回ひろしまグッドデザイン奨励賞受賞

空宙プランペットは、ペットボトルと空キャップを再利用した植物栽培ユニットです。

ペットボトルの空キャップを取り付けて、植物に適量を給水するための接続部品を独自開発しました。空宙栽培の「根に水を直接与える」という考え方を応用しています。

4本のペットボトルをこの接続部品に組み合わせ、植物栽培を行います。

底面給水により空気を含んだフワフワの土は根をしっかりと伸長させることができ、植物の栽培に大変適しています。

ペットボトルの注ぎ口は容器の容量に関係なく同じであるため、植えたい野菜や花など、植物の用途によってペットボトルの大きさを変えることができます。

また、種もみをまき稲の苗を育てるなど、育苗も行うことができます。

※一部メーカーで注ぎ口の形状が正確には合わないペットボトルがございます。

栽培を楽しみながらペットボトルを再利用する取組として、2007年に、第10回 ひろしまグッドデザイン賞 奨励賞を受賞いたしました。

※ひろしまグッドデザイン賞 評価コメント一部抜粋

ペットボトル水田【 空宙プランペット栽培ユニット 】

空きスペースで稲づくり

屋上や庭などの空きスペースで、2リットルのペットボトルを再利用した稲づくりを行うことができます。

田んぼで稲が育つ風景をみて季節の移り変わりを感じる、といった機会が少なくなってまいりました。

普段食している米がどのように作られているか知るためには、自分で育ててみるのがいちばんです。

空きスペースを活用して、稲を育てること、米を食べることを楽しみましょう。

空宙プランペット栽培ユニット

2リットルのペットボトルと空宙プランペットを組み合わせ、植物栽培ユニットを構成します。

自動給水で水やりの手間は不要です。

ペットボトルを再利用した植物栽培ユニットは軽量で、様々な空きスペースに設置可能です。

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